Trash-b

綿矢りさ.

昼過ぎのがらがらの電車で向かいに座っていた高校生が綿矢りさの「蹴りたい背中」を読んでいた。スポーツバッグに丸刈り、大きな体躯は運動部だと思う。本は文芸書の単行本だが薄手で彼の体に対したら小さく見える。読書感想文の課題だろうか。綿矢りさである所が、阿部和重であるよりはほほえましいかもしれない。

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文芸誌を眺めていたら、高橋源一郎が綿谷りさの文庫版「インストール」に書き下ろされた「You can keep it.」をほめちぎるので読んでみたくなった。
高橋源一郎は

『保坂和志さん以外から、感想を聞いたこともないし、文庫本への書き下ろしという形態もあって、書評も読んだことがない。奇妙なことだと思う。』

と文芸誌で書いていたが、僕には納得だ。近所の本屋さんを四軒回ってやっと河出書房の文庫を取り扱っている店にたどり着いた。河出文庫マニアすぎるから(笑)
単に読んでいる人が少ないんだ、きっと。
「インストール」は既に読んでいたので、飛ばして件の書き下ろしに目を通す。読み終わると解説が高橋源一郎だ(笑)おじさま、お好きね。ここでも大絶賛。
しかしそういうことを抜きにしても美しい小説だ。

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さて、綿矢りさは2月1日生まれの水瓶座らしい。同じ水瓶座では山田詠美や花村萬月、東野圭吾などがぱっと思い出される。いずれも内容の割にさっぱりとシャープで完璧主義的。そういえば知人の漫画家も水瓶座だが、彼女の描く漫画は構成が美しく完璧だ!いいなぁ、水瓶座。

インストール
綿矢 りさ / 河出書房新社
ISBN : 4309407587
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by trash-b | 2006-09-16 16:12 | 趣味