Trash-b

沖で待つ

沖で待つ

絲山 秋子 / 文藝春秋


文学界に掲載されたときから好きな小説。
汚すぎない、綺麗すぎない、僕にとって心地よい人間描写なんだろう。
最も信頼の置ける同期の異性とした約束は、
自分が死んだあとのパソコンのハードディスクの処分。
すこしほろりとする最後の展開はぬるいな、と思いつつも
本音は悪くないと思っている。ぬるくても寒くない。

思い出したように、本日、使わなくなったパソコンのデータ消去作業をした。
いつ処分してもいいように。
いつからか人の本性がハードディスクに収まっている。
昔なら机の鍵付き引き出し、日記帳、押し入れ?
そうだなぁ、僕は身内に見られて恥ずかしいものは……ないかなぁ。
それもなんだかつまらない人間のようでさみしいけれど。
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by trash-b | 2009-12-19 23:45 | 趣味