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Trash-b

ぶらり、吉祥寺

どこに住んでいた時でもさほど遠くもないのに、なぜか行ったことのなかった吉祥寺。
ふいに思い立って妻と二人で出かけていった。

学生の多い街だな、と思った。
それから変わった造りの建物が多い。
広大なショッピングモールは一日かけても見て回るのは困難だ。
見慣れたショップももちろん多いが、足を止めたくなるような個性的な店も多い。
学生が多いせいなのか、アーティスティックな品を扱う店も多いようだ。
それでいて浅草のような畳の香りのしそうな暖かみのある店も多い。
頑固そうなオヤジさんが奥に座った古書店に入ると、漫画がぞんざいに置かれている他にはずらりと並んだ、文学や思想書など天井までびっしりと並んでいた。

その中に岩波書店の「ドリトル先生」のシリーズを見つけた。箱入りの古い本だ。
懐かしいな。
中学のとき友人に勧めて「つまらない」と評されたっけ。
自分と他人の認識の違いの存在を実感した。あとは今から考えると中学生が読むには少し幼い内容だったからかな。ところで当時は気にしたことなかったけど井伏鱒二の訳なんだよな。
しかしあのころはずいぶん熱っぽくドリトルを語っていた気がする。今となっては何をそんなに興奮していたのか、全く思い出せない。

ドリトル先生アフリカゆき
ヒュー・ロフティング / / 岩波書店
ISBN : 4001140217
by trash-b | 2007-04-25 23:49